外部発信だけが役割じゃない

事業者がホームページを持つ最大のメリットはセルフプロモーションを積極的に管理できる点にあります。例えば私自身、制作の発注があった場合、まず 相手のホームページを探し、次にその会社が提供している商品なりサービスなりを評価している個人のホームページを探します。そうする事で、かなり立体的な 会社像が見えて来ますので、それをもとにして対策を考え見積りを提示しています。

特に最近はブログ流行でかなり細かな商品に関してもそれな りのコメントを見る事が出来るようになりました。普通の生活者にとって買い物は日常的なレジャーでありイベントで有るわけですから意見を述べる対象として 取り上げる場合、ネタとして最上位に来るのは当然です。こうした状況下で物言わぬ会社で居続けるというのはチャンスを放棄してリスクのみに曝されながら営 業するようなものです。

ですから先ず自分達から発信すること。出来る限り自分達の言葉で自分たちを語ることです。必要以上に飾ることもあり ませんし気負う事もありません。自分たちの方向性や依って立つ基本姿勢などを真摯に語る事からです。相応の規模を持つ会社の場合、一番良いのは社長自らが 関わり発信する事なのですが最低限会社の動向に発言権を持つ方が担当者に関わるべきものです。

意外と思われるかもしれませんが自社ホーム ページの最も熱心な読者は共に働いている従業員だったりします。どんな会社でも部署が違えば連絡事項も部署ごとの内容になりがちです。そうすると新規事業 への取り組みなどは外部の報道が先行して社内に行き渡っていないという事もでてきます。知っていても細部までしっかりと理解する為には口頭での説明を繰り 返すよりも、きっちりと文面に落とし込む方が効果的です。

ホームページは個人が抱える事の出来るメディアです。それは社外、社内問わず効果 を発揮できます。まずは社内での反応の程を検証してください。直接関わる人に反応の得られないものに対外的な反応は望めません。会社の業務にここまでで終 了という地点が無いのと同様、ホームページの役割に終了地点はありません。事業が発展していくに従い、その役割は増す事はあっても終える事は無いのです。