レイアウトの基本その1

今までの流れで「伝えるべき文章」が完成し
「ページ内で利用する色合い」が決まり
「補足する為の画像」の用意が出来上がったなら、
いよいよそれらを1枚のページ内に並べる作業に入ります。

もちろん何も考えずページ上に全ての要素を上から順番に入れていってもホームページとしての用は足します。
しかし、それではレポート用紙に綴った論文となってしまい、余程の読書家にしか
全てを読んでもらうチャンスはありません。

そこで必要なのがレイアウトという作業ですが何故かレイアウトと聞くと文章のブロックを右に左に置き場所を探してみたり、雑誌よろしく縦長のスペースに無 理矢理、文章をぶつ切りにして納めたりと極端なものを想像しがちです。それはそれで奇をてらう意味では効果的です。
しかしここでは、あくまで伝えたい内容 を飽きさせずに最後まで読んでもらう為のページ作りを考えたレイアウトを説明します。

まず最初はタイトルです、そのページ内をひと言で言い表すも のですから最も目立たせる事が肝心です。かといってページのサイズに比べて極端に大きすぎては一瞬で読み取る事が出来ませんので注意して下さい。
画像の中に埋め込んだり、濃い色の下地を引いて白抜き文字にすることで目立たせる方法もあります。位置は必ず本文の始まる場所に揃えます。

次に再度自分で 書いた文章を読み直して下さい。全体としてみれば一塊の文章に見えるものも、いくつかのブロックに別れていませんか?
もしくは文末を変える事でブロックに 分ける事はできませんか?文章をブロックとして見る事で主従関係がつかめます。
書籍でいえば[タイトル→大見出し→小見出し→本文]といった関係を文章の 中から拾い出します。この主従関係を見つけ出して「小見出し」を付け、文字の色を替えたり、下地に色を入れてことで文章全体に一定のリズムを持たせること が出来ます。
こうしたリズムの中で大きく内容が移行する箇所があるなら、そこで思い切ってページを変えたり左右いっぱいの画像を置いたりして文章を寸断す ることで読み手に視覚的に一息いれる間を作ります。

それでも一つのブロック内の文章量が多すぎる場合は小見出しの周辺に写真やイラスト等を小さめに配置す ることで文章の左右幅を短く調整します。
これで余裕を持って読み進められるような印象をあたえることが出来ます。ここまでで文章としてのレイアウトは完了 です。
書籍を読む時には、最初から“読むぞ”という意気込みがあるので問題ありません。
しかしホームページ上では誰しも出来るだけ手軽に結果だけ を知りたがる傾向があります。そんな場所でボリュームのある文章を最後まで読ませるためには文章そのものの魅力もさることながら、
パッと見た瞬間の優しさ で判断を下されます。もちろん優しくない場合は他を探そうとなってしまいますのでご注意下さい。